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再開は突然に。書籍紹介:新時代の企業防災

本書の著者は、京都大学防災研究所所長まで務めあげた災害研究の第一人者である。研究のみならず、国の様々な審議会に関わってきているので興味深い議論が多い。様々な災害について災害の特性から、防災・減災について提言している点は興味深い。言及している災害としては、米国ハリケーンカトリーナ、9・11米国同時多発テロ、東日本大震災、中越沖地震、阪神淡路大震災、宮城沖地震、関東大震災など多岐にわたる。企業防災だけではなく、自治体が実施する対策についても言及している。

新時代の企業防災―3.11の教訓に学ぶ地震対策 (中災防新書)新時代の企業防災―3.11の教訓に学ぶ地震対策 (中災防新書)
(2013/07)
河田 惠昭

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個人的に面白かったのは、以下の3点。

1つ目に、ハリケーン・サンディのアメリカ政府・自治体の取り組みを成功と評価している点。確かに、ハリケーン・カトリーナに比べれば、政府間の連携やトップの政治家の意思決定の早さは評価されるであろう。要するに、著者は緊急対策が上手くいった評価している。一方で、アメリカではハリケーン・・サンディの自治体の今までの取り組みを批判する声は多い。つまり、海抜ゼロ地帯であるマンハッタン島南部で不動産開発を行ってきたこと、ハリケーンが到来すると地下鉄やトンネルが水没すると指摘されていたにも関わらず対策を怠ってきたことなど。緊急対策と長期的な取り組みをわけて評価すべきだろう。

2つ目に、企業の防災対策は自治体の災害対策に倣え、という指摘。企業がBCPを策定する際には、知事帯の業務継続計画に倣うといい点もあるそうだ。具体的には、1)災害対策本部の開催、2)対象とするリスクの選定、3)目標復旧時間・許容復旧時間の設定、4)復旧目標の設定、などだ。

3つ目に、緊急性の高い災害のタイプとして、複合型災害をあげていた点。複合型災害とは、地震と火山噴火、地震発生後に大型台風が接近する、といったもの。そのような大型の災害が同時に主要都市圏を襲うと、日本社会経済への影響は甚大だ。
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| 書籍紹介 | 16時18分 | comments:0|このエントリーを含むはてなブックマーク|trackbacks:0 | TOP↑

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学部在籍中、もしくは卒業後すぐ位の人が、国際開発のキャリアを考える際に使える本たち

超ご無沙汰しています。現役の学部生・大学院生から質問を受けたので、以下の本を紹介しておこうと思います。

そもそも国際開発や国際協力を職業してやっていくことが自分にとっていいのか、と迷っているときに役に立つ(かもしれない)本・情報です。このブログで重ねて紹介しているものもありますが。

1. What-何をどの組織でするのか?

最新版 国際公務員を目指す留学と就職最新版 国際公務員を目指す留学と就職
(2001/09)
グローバルリンクマネージメント

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国際機関への就職をターゲットにして書かれた本ですが、専攻ごとにどういった職種があるかまとめてあります。


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国際協力専門員―技術と人々を結ぶファシリテータたちの軌跡国際協力専門員―技術と人々を結ぶファシリテータたちの軌跡
(2008/11)
林 俊行

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JICAの一ポストである国際協力専門員に焦点を当てた(かなりマニアック)な本。著者の方々は、専門員になるまでに、NGO、省庁、国連などで活躍されていて、そこでの活動についても書かれています。日本の組織を通じて、国際協力を行うってことがどういったことか分かります。

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国際協力の現場から―開発にたずさわる若き専門家たち (岩波ジュニア新書)国際協力の現場から―開発にたずさわる若き専門家たち (岩波ジュニア新書)
(2007/05/22)
不明

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IDEASの卒業生を中心に書かれた本です。NGO、省庁、国連などで様々な分野について書かれています。新書で手軽に読めます。

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国際協力師になるために国際協力師になるために
(2007/06)
山本 敏晴

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国際機関・国内援助機関、開発コンサル、NGOなど毎にキャリアの積み方と、待遇などが書かれています。現実的に国際協力の場で生きていくことが、何なのか分かります。


2. How- どうキャリアを築くのか?
実はこれについて書かれた本はあまりありません。なぜかというと、答えは千差万別だからです。

世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
(2006/05)
黒川 清、石倉 洋子 他

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すべての職種に参考になるような軸を提供してくれています。国際協力は欧米型のキャリア形成が多いので、参考になります。

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国連フォーラムのHP
「国連職員Now!」などのインタビューを通じて、どのようにして国連職員の方がキャリアを築いてきたかわかります。

世銀プロのHPとブログ
世銀職員の方のキャリアがかかれています。上と同じく、経歴など参考にしましょう。

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ちなみに、国連フォーラムも世銀プロも、掲載されている方は、帰国子女やスーパーマン・スーパーウーマンな経歴な方が多く、圧倒されるかもしれませんが(私もそうだった)あまり気にせずに、WhatとHowであげた本を参考にして、地道にキャリアをつけて行きましょう。今は一般庶民も簡単に海外に行けてチャンスをつかめる時代ですので、そのチャンスをつかむのはあなた次第です。できない言い訳を考えるエネルギーを、どうやったらできるかというエネルギーに変換しましょう。

3. 本当に大切なこと

ここまで書いておいて、無責任なのですが、実はキャリアを築く上で一番重要なのは、WHY-なぜ自分は国際開発に携わるのか、って部分です。もっというと、自分の原体験は何かって部分です。

これに関しては、様々な本を読んだり、人と出会ったり、途上国をはじめとした「現場」に行ってこそ得られるので、行動あるのみです。

(究極な答えは、みんなに共通している、と僕は思っているのですが。。。)

| 書籍紹介 | 01時54分 | comments:0|このエントリーを含むはてなブックマーク|trackbacks:0 | TOP↑

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【書籍紹介】石油を読む-日経文庫-

久しぶりに本の紹介です。仕事ではエネルギーはメインではないですが、時々話に出てくるので勉強しておこうと思って軽い入門書として読みました。

ちなみに、今回は紹介というよりはメモになっています・・・。あと、今回はじめてイメージ写真を挿入してみました^^

石油を読む―地政学的発想を超えて (日経文庫)石油を読む―地政学的発想を超えて (日経文庫)
(2007/02)
藤 和彦

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本書は通商産業省・資源エネルギー庁などを経て内閣官房に勤める官僚が記した著作です。

最初に、一般的に言われている、石油市場の復習から始まります。中東やロシアや南米での石油情勢、商品ファンドが2008年10月まで続いた原油価格の高騰の背景にあるという指摘を述べます。

次に、伝統的な地政学の視点に基づいて石油を読んでいきます。中国の石油囲い込み外交に関して、新しい視点を提供します。国際石油市場で確保できるにもかかわらず二国間外交で石油を確保する理由を考察し、中国は欧米企業が主導する国際石油市場を警戒している点、2国間外交を通じて相手国への影響力の行使しようとしている点を指摘しています。一方で、利益確保面で疑問視される油田もあると述べています。

私個人的には、第3章が新しい視点の様に感じました。経済学の視点と工学の視点から
国際石油市場の性質を紐ほどいていきます。

巨額の投資を必要とするという性質。
油田採掘作業は巨額の投資を必要とし、また掘ったらでるかどうかという保証もないので投資リスクも高い。例えば、油田発見のためだけで数百億円かかるそうです。さらに発見した油田の開発に100億円から1000億円がかかるそうです。石油価格の低下は投資の低下を産み、投資の低下は生産能力の低下を呼び、数年遅れで石油供給の低下をまねくことになる。
タンカー

流動性が高いという性質。
輸送コストが非常に低く(原油価格の5%以下)、結果、タンカーで世界中に運ぶことができて、世界中どこでも同じ価格で、市場の再分配機能を有している。したがって、ある地域での石油の供給が不足したとしても、他地域からの石油の供給量があがる。ちなみに、天然ガスは石油と比較して輸送コストが高いので、世界単一市場ではなく、地域によって価格が異なるそうです。

プライスリーダーがいないという性質。メジャーとかOPECとかに石油市場は支配されていると思っていたので、これは意外でした。OPECもメジャーもプライスを支配できるシェアを有していないそうです。


価格の需要弾力性が小さいという性質。
価格の変動に対して、需要は変化しにくい。ということは、価格が上がったとしても需要は減らないので、結果投資額が増える。一方、価格が下がったとしても、需要は増えないので、生産者は収益を確保するために増産し、さらに価格の暴落を招く。また、初期投資額の巨額のため価格の下がったからと言って、生産減少のインセンティブは働きにくく、生産を続け、価格の減少に追い打ちをかける。

埋蔵量の把握が難しいという性質。
そもそも埋蔵量は一つ一つ油田を調査しなければならないが、それは先程述べたように巨額な投資が必要。また可採年数は、新規に発見された油田の埋蔵量+今までに発見されている油田の埋蔵量-消費量、だから、発見される埋蔵量が消費量を超えれば、可採年数は増えることになる。

確認可採埋蔵量とは、存在する確率が90%以上で、価格や技術、産油国の税制等の条件で、商業的に採掘が可能な油田の埋蔵量。もちろん、70%のものやそれ以下のものもある。

結論として、石油市場は、中長期的な予測は難しく、政策提言としてリスク分散の重要性を説いています。つまり、輸入地域、輸送手段、資源そのものを分散させることです。本書は、石油の代替商品として天然ガスを挙げています。

| 書籍紹介 | 23時59分 | comments:0|このエントリーを含むはてなブックマーク|trackbacks:0 | TOP↑

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【書籍紹介】エネルギーって?

今日は久しぶりに、本の紹介でもしてみようかと思います。

40のエッセイ短編からなる本書。

エネルギー学の視点 (電気新聞ブックス―エネルギー新書)商品詳細を見る


エネルギーとは、単に燃料ではないということが分かります。40のエッセイには、ライフサイクル分析、再生可能エネルギー、電力自由化、原子力、温暖化、経済合理性など様々なトピックがカバーされていることをみても、エネルギー学が学際的分野ということが分かります。

この本を買ったきっかけは、東大の授業でPodCastを通じてネット上に公開されている、「学術俯瞰講義」シリーズの「エネルギーと地球環境」で著者の方の授業を聴いて興味を持ったからです。授業は、エネルギー問題を、工学や経済学の観点から、システム的に分析されており、とても新鮮でした。

で、授業や本書を通じて思ったことは、結局エネルギーって社会の根幹を形成するとても重要なものだということです。アメリカは、エネルギー省なるものを作っていますが、それも納得できます。

| 書籍紹介 | 22時47分 | comments:0|このエントリーを含むはてなブックマーク|trackbacks:0 | TOP↑

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【書籍紹介】援助なんて傲慢なものでしかないよ

と言いたいのか、イスタリー。

でました、ウィリアム・イスタリーの邦訳新刊。

傲慢な援助傲慢な援助
(2009/09/04)
ウィリアム・イースタリー

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前回、『お盆に読みたい本(開発編)』でちらっと紹介しましたが、ばくっといって、著者のイスタリーは、元世銀エコノミストなのですが、現存の援助に対してはかなり批判的です。

ちななみに著者は『Aid Watch』というブログをつけています。

最近のエントリーだと、USオープンで活躍する東ヨーロッパ出身の女子テニスプレイヤーと援助機関への含意、ヒラリーのアフリカ訪問と貿易問題など、多岐にわたる視点から「援助」について考えています。批判的なので読み解くのには時間がかかります。

あと、USの政治などの前提知識を理解していないと、正直分からんことも多いですが・・・やっぱり日々勉強ですね。

ニューヨークタイムズ紙へのハーバード学長の投稿への彼のコメントを見ると、「I liked also this: “Universities are meant to be producers not just of knowledge but also of (often inconvenient) doubt…to serve…as society’s critic and conscience」と言っているので、私の理解が正しければ、大学は良識と(建設的)批判精神を持って知識を創造していくところに役割があると思っているのだと思います。

確かにその通りで、大学はどこの国でもリベラルの牙城で、だいたい若者が古い体制を崩していきます。

そんな彼、本書では何を語っているのだろう。楽しみです。

しかし表紙のセンス悪いですよね・・・

| 書籍紹介 | 23時50分 | comments:0|このエントリーを含むはてなブックマーク|trackbacks:0 | TOP↑

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