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【書籍紹介】石油を読む-日経文庫-

久しぶりに本の紹介です。仕事ではエネルギーはメインではないですが、時々話に出てくるので勉強しておこうと思って軽い入門書として読みました。

ちなみに、今回は紹介というよりはメモになっています・・・。あと、今回はじめてイメージ写真を挿入してみました^^

石油を読む―地政学的発想を超えて (日経文庫)石油を読む―地政学的発想を超えて (日経文庫)
(2007/02)
藤 和彦

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本書は通商産業省・資源エネルギー庁などを経て内閣官房に勤める官僚が記した著作です。

最初に、一般的に言われている、石油市場の復習から始まります。中東やロシアや南米での石油情勢、商品ファンドが2008年10月まで続いた原油価格の高騰の背景にあるという指摘を述べます。

次に、伝統的な地政学の視点に基づいて石油を読んでいきます。中国の石油囲い込み外交に関して、新しい視点を提供します。国際石油市場で確保できるにもかかわらず二国間外交で石油を確保する理由を考察し、中国は欧米企業が主導する国際石油市場を警戒している点、2国間外交を通じて相手国への影響力の行使しようとしている点を指摘しています。一方で、利益確保面で疑問視される油田もあると述べています。

私個人的には、第3章が新しい視点の様に感じました。経済学の視点と工学の視点から
国際石油市場の性質を紐ほどいていきます。

巨額の投資を必要とするという性質。
油田採掘作業は巨額の投資を必要とし、また掘ったらでるかどうかという保証もないので投資リスクも高い。例えば、油田発見のためだけで数百億円かかるそうです。さらに発見した油田の開発に100億円から1000億円がかかるそうです。石油価格の低下は投資の低下を産み、投資の低下は生産能力の低下を呼び、数年遅れで石油供給の低下をまねくことになる。
タンカー

流動性が高いという性質。
輸送コストが非常に低く(原油価格の5%以下)、結果、タンカーで世界中に運ぶことができて、世界中どこでも同じ価格で、市場の再分配機能を有している。したがって、ある地域での石油の供給が不足したとしても、他地域からの石油の供給量があがる。ちなみに、天然ガスは石油と比較して輸送コストが高いので、世界単一市場ではなく、地域によって価格が異なるそうです。

プライスリーダーがいないという性質。メジャーとかOPECとかに石油市場は支配されていると思っていたので、これは意外でした。OPECもメジャーもプライスを支配できるシェアを有していないそうです。


価格の需要弾力性が小さいという性質。
価格の変動に対して、需要は変化しにくい。ということは、価格が上がったとしても需要は減らないので、結果投資額が増える。一方、価格が下がったとしても、需要は増えないので、生産者は収益を確保するために増産し、さらに価格の暴落を招く。また、初期投資額の巨額のため価格の下がったからと言って、生産減少のインセンティブは働きにくく、生産を続け、価格の減少に追い打ちをかける。

埋蔵量の把握が難しいという性質。
そもそも埋蔵量は一つ一つ油田を調査しなければならないが、それは先程述べたように巨額な投資が必要。また可採年数は、新規に発見された油田の埋蔵量+今までに発見されている油田の埋蔵量-消費量、だから、発見される埋蔵量が消費量を超えれば、可採年数は増えることになる。

確認可採埋蔵量とは、存在する確率が90%以上で、価格や技術、産油国の税制等の条件で、商業的に採掘が可能な油田の埋蔵量。もちろん、70%のものやそれ以下のものもある。

結論として、石油市場は、中長期的な予測は難しく、政策提言としてリスク分散の重要性を説いています。つまり、輸入地域、輸送手段、資源そのものを分散させることです。本書は、石油の代替商品として天然ガスを挙げています。

| 書籍紹介 | 23時59分 | comments:0|このエントリーを含むはてなブックマーク|trackbacks:0 | TOP↑















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