超ご無沙汰しています。現役の学部生・大学院生から質問を受けたので、以下の本を紹介しておこうと思います。
そもそも国際開発や国際協力を職業してやっていくことが自分にとっていいのか、と迷っているときに役に立つ(かもしれない)本・情報です。このブログで重ねて紹介しているものもありますが。
1. What-何をどの組織でするのか?国際機関への就職をターゲットにして書かれた本ですが、専攻ごとにどういった職種があるかまとめてあります。
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JICAの一ポストである国際協力専門員に焦点を当てた(かなりマニアック)な本。著者の方々は、専門員になるまでに、NGO、省庁、国連などで活躍されていて、そこでの活動についても書かれています。日本の組織を通じて、国際協力を行うってことがどういったことか分かります。
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IDEASの卒業生を中心に書かれた本です。NGO、省庁、国連などで様々な分野について書かれています。新書で手軽に読めます。
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国際機関・国内援助機関、開発コンサル、NGOなど毎にキャリアの積み方と、待遇などが書かれています。現実的に国際協力の場で生きていくことが、何なのか分かります。
2. How- どうキャリアを築くのか?実はこれについて書かれた本はあまりありません。なぜかというと、答えは千差万別だからです。
すべての職種に参考になるような軸を提供してくれています。国際協力は欧米型のキャリア形成が多いので、参考になります。
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国連フォーラムのHP「国連職員Now!」などのインタビューを通じて、どのようにして国連職員の方がキャリアを築いてきたかわかります。
世銀プロのHPとブログ世銀職員の方のキャリアがかかれています。上と同じく、経歴など参考にしましょう。
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ちなみに、国連フォーラムも世銀プロも、掲載されている方は、帰国子女やスーパーマン・スーパーウーマンな経歴な方が多く、圧倒されるかもしれませんが(私もそうだった)あまり気にせずに、WhatとHowであげた本を参考にして、地道にキャリアをつけて行きましょう。今は一般庶民も簡単に海外に行けてチャンスをつかめる時代ですので、そのチャンスをつかむのはあなた次第です。できない言い訳を考えるエネルギーを、どうやったらできるかというエネルギーに変換しましょう。
3. 本当に大切なことここまで書いておいて、無責任なのですが、実はキャリアを築く上で一番重要なのは、
WHY-なぜ自分は国際開発に携わるのか、って部分です。もっというと、自分の原体験は何かって部分です。
これに関しては、様々な本を読んだり、人と出会ったり、途上国をはじめとした「現場」に行ってこそ得られるので、行動あるのみです。
(究極な答えは、みんなに共通している、と僕は思っているのですが。。。)